【J1 1st第4節vs甲府】勝つべくして勝つこと

 

空いてしまいました。ナビスコ2試合見終わってからの今、です。既に甲府戦見終わっての気持ちではかけませんが…積み重ねることが大事と思って書いていきます。

前半8分にリードできたこと

スタメンで印象的だったのは左サイド。谷口をSBに据えて車屋を前に。奈良とエドゥがCBとして安定していることを受けての処置だと思います。割を食ったのは狩野ですが、攻撃面での個性を3試合で出せていたかというと未だ厳しいところがあったと思うので、SBとしてこなしてきた車屋が前に出れば前からの守備もそれなりに機能し、ウインガーとしての役割も期待できるという意味では違和感のない采配だったように思います。狩野には中央前よりでのオリジナリティを期待したいところです。ナビスコ2戦で出てこなかったのが、個人的には残念なところでした。
さて、試合開始。戦略兵器クリスティアーノとポストマンのニウソンと中盤が絡んでカウンターを浴びると厄介か、という戦前の見立てを他所に、悠の受けたファールから憲剛先生がガスッと決めてくれました。お見事。

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甲府は積極的に前に出てくることはしません。クリスティアーノが独力で打開を図り、右サイドからカットインしてのミドルはクロスバー

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25分にCKのこぼれ球を谷口がねばって森谷、早々と2ー0とし、ストレスのかからない状態で試合を進めることができました。そしてそれでも、甲府は前からプレスをかけては来ない。

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後半になっても、来ない。これに対して川崎は無理に仕掛けることはなく、甲府の前線がふらふらと食いついてくるまでバックラインでボールを保持し、いいタイミングで大島や憲剛が相手のラインの間にうまく入って前線にボールを供給していました。

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f:id:maplesyrup16gal:20160401093031j:plainそうこうしている間にコーナーからまたしても憲剛。3-0。ここで勝敗は決したと言っていいでしょう。73分には谷口から田坂に交代、車屋をSBに。77分には森谷から森本に交代、悠をサイドに。85分には大島から初出場のネットに。田坂とネットを試せたのは収穫でした。ネットは小回りは効かなそうですが、リーチの長さを活かしたキープと、ドリブルで前にボールを運ぼうとする意識は垣間見えました。預けて前に走る、というイメージもあるようでしたね。4点目はネットが田坂に縦パス、これを田坂がフリックして森本、さらに縦に抜けた田坂に戻してキーパーと1対1。交代出場選手そろい踏みの中央突破という形で結果がでた、というのは願ったり叶ったり。

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甲府の脅威は概ねクリスティアーノ絡み。早い段階で一発入っていればまた違う展開だったかもしれないです。結果的に4-0というスコアで、実際に実力差は大きかったとは思いますが、試合を決めた3点は全てセットプレーでしたし、崩し切ったとも言えない試合でした。

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ただ甲府がファールで止める場面が多かったのは間違いなく、それを思うとセットプレーで勝敗が決したというのをあまり斜めに見る必要もないかな…と思います。甲府はレイト気味のタックルが多く、見てて少し怖かったですね。。ファウル後に笑ってたのもいかがなものかと…

確実に勝てたこと、けが人が出なかったこと、今季初出場の選手を試せたことをもって、これ以上の結果を期待するのは望みすぎくらいかもしれません。4戦終わって3勝1分、中断期間を1位で迎えられたことが本当に素晴らしい。そういう試合でした。

あと、谷口と車屋の左サイド。結構良かった気がします。2人とも狭いところでパス交換する意識があるので、ボランチを絡めての三角形で左サイドを崩す形が見られたのは今後期待できるような気がしました。谷口については前節の右SB、エウシとのコンビは厳しかったですが、(名古屋と比べて脅威が小さかったですが)車屋とのコンビでの左はありかなと感じさせる内容でした。武岡との競争になりますが、ウインガー車屋を使いたい場合、高さを出したい場合、より重心低めで組み立てを行いたい場合などは今後も出てくる形かもしれませんね。